錬金術ゲー⑳

もう20回目だけど、遅々として進んでいない。

水面下ではそれなりに時間を取っているんだけど、
特に見栄えのするようなことはやってない。

特に最近は、ひたすらシナリオを書いて消してをやっている。

何回書いても一話が面白くならなかったんだけど、
その理由がつかめた感じがする。
ただ原因が一個じゃないし、まとめたら論文みたいになりそうなのでおおまかに。

シナリオ界隈だとSave the Catが神本扱いされていて、実際そうだと思う。
ただ、Save the Catってだいぶ噛み砕かれている上に、
よりキャッチ―さに焦点が当てられているような気がした。

なんでそう思ったかというと、
Save the Catだけでは推敲に詰まってしまったので、
久しぶりにシド・フィールドの脚本術を読み返したから。
3冊あるけど、今回は翻訳の評判がいい緑本(第2巻)。

そして改めて読んでみて思ったのは、
こっちの方がより実践的というか、細かい。

私の勝手な印象として、
Save the Catのブレイク・スナイダーが陽キャアメリカンピーポーというのに対して、
こちらは眼鏡の厳しいお爺さんに、家庭教師をされている感じ。(どちらもあくまでイメージ)

そして書かれていることが地味で、あまりキャッチーさを感じないし、
なにより例えで挙げられている映画はほとんどわからない。

それでも今回はこっちの方が役に立った。
ゲームで言うと、
Save the Catの方がプロデュース的な観点で、
シドフィールドの方がディレクション的な観点とでもいうか。

つまり、最初の引きやつかみ、大まかな筋などをSave the Catに従って考えて、
そのアイデアを元にシドフィールドの丁寧なやり方に従って磨いていく。
それがきれいにハマった気がする。

順番が逆だといまいちピンとこないんじゃないだろうか。
というか、私がピンとこなかっただけなんだけど。

そのおかげで、なんか面白くなりそうな気がしている。
気のせいじゃないといいなあ。

Posted by alm-atelier